今注目のオフィスグリーン!効果・効能、取り入れ方、導入事例をご紹介
オフィスグリーンは、多くのお客様が要望されるインテリアの一つで、弊社でもこれまで様々なデザインをご提案してきました。
その効果・効能はデータでも明らかで、2019年に環境省が主体となって行った調査では、オフィスにあるグリーン植物に対して80%の人がリラックスや気分転換の効果を実感していたり、73%の人が居心地の良さを感じたりしていると回答しています。(※)
そこで今回は、オフィスグリーンが人気の理由や企業にもたらす効果を詳しく解説するとともに、グリーンをおしゃれにそして効果的にオフィスに摂り入れるポイントをご紹介しています。
後半では、実際の導入事例もご紹介していますので、ぜひご参考にご覧ください。
(※)https://www.biodic.go.jp/biodiversity/private_participation/health/greenoffice_report.pdf
年々人気が高まるオフィスのグリーン化。人気の理由とは?
最近“グリーンアメニティ”という言葉が注目されています。
グリーンアメニティとは、空間に植物等のグリーンを取り入れることで、そこに居る人のリラックスやモチベーションアップ、その空間の温度・湿度調整、空気浄化といった効果を得るということを意味しています。
特に、環境作りが大切なオフィスにおけるグリーンアメニティは注目度が高く、様々な大学や団体などで、その効能がリサーチされたり研究されたりしています。(※)
(※)参考:仁科 弘重, グリーンアメニティの心理的効果に関する最近の研究, 植物環境工学, 20巻4号, 2008年, p.236-241
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shita/20/4/20_4_236/_pdf/-char/ja
●オフィスのグリーン化がもたらす効果
オフィスグリーンは、空間をデザイン的におしゃれにするだけでなく、働く社員のメンタルをケアすることもできる点が特徴です。
具体的には、気持ちが落ち着いたり和んだりするいわゆる“癒やし”と、新しいことにワクワクしたり、閃きをもたらしたりするいわゆる“意欲”、オフィスで必要とされるこの2つの要素を同時にもたらす力が植物にはあります。
オフィスグリーンをおしゃれに上手に摂り入れる4つのポイント
オフィスグリーンと一言でいっても、デザイン・種類・量など様々な選択肢があります。
ここからは、初めてオフィスグリーンに挑戦する方や、まだあまり慣れていないという方向けに、オフィスグリーンの取り入れ方のポイントを解説します。
●オフィス環境に適した品種を選びましょう
観葉植物には、本当にたくさんの種類があります。
種類によっては、屋外で育てるものOR屋内で育てるもの、光が必要OR不必要、風が必要OR不必要、毎日水やりが必要OR不必要、虫がつきやすい・つきにくい等、特徴が異なります。
オフィスで育てる際には、植物の様相よりもその環境に合うものを選ぶことが大切となります。
●フェイクグリーンを上手に活用しましょう
オフィス環境に左右されず好きな品種を飾りたいという方には、フェイクグリーンがオススメです。
最近のフェイクグリーンは再現性が高く、見た目には本物と区別がつかないほど精巧です。
もちろん、お手入れの必要はありません。
また、フェイクだけでなくプリザーブド植物などもあるので、本物・リアル・プリザーブドを組み合わせてコーディネートするのもよいでしょう。
●少しづつ数・種類を増やしていきましょう
“せっかくオフィスにグリーンを取り入れるなら、色々な種類をたくさん置きたい”と考える人も多いと思いますが、まずは少数から始めるのがオススメです。
グリーンは、デザイン的にも機能的にも多い方が良いとは限りません。
視界を占める植物の割合を緑視率と言いますが、人がもっとも「癒される」と感じる緑視率は約10%~20%だと言われています。
●プロに相談してみましょう
初めてオフィスグリーンを導入する際には、まず専門会社に相談するのがオススメです。
専門会社は、希望やイメージを伝えれば、最適な種類・配置を提案してくれるとともに、お手入れをサポートしてくれたり、方法を丁寧に教えてくれたりします。
またオフィスグリーンのレンタル会社を利用することで、季節に応じて種類が変わるなど、内装をイメージチェンジすることも可能です。
上手に活用しましょう。
ここからは、グリーンを取り入れたオフィスデザイン事例をご紹介します。
オフィスグリーンデザイン事例①:インパクトある壁面緑化
こちらは、外部の関係業者が出入りされる、裏口の入り口に設置した壁面緑化です。
これまでオフィスにグリーンを取り入れていなかったお客様で、今回はちょっとしたチャレンジでしたが、“裏口にも明るさが出て良い!”と喜んでいただけました。
こちらはすべてフェイクグリーンです。
今回のような、光が入りづらく給排水ができない場所でも、フェイクグリーンであれば導入が可能です。
工事の際には、躯体壁を凹ませて額縁を作り、分割したグリーンを現場の持ち込んでその場で壁にはめ込んで完成させています。
今回は実施していませんが、壁の真ん中を空洞にして社名看板等を設置するというデザインも可能です。
※オフィス全体のデザイン事例については、こちらの記事でご紹介しています。
「ABW・素材感・造作家具etc…こだわりの詰まったオフィスリフォーム事例(後編)」
オフィスグリーンデザイン事例②:明るさと自然を感じる開放的な空間
こちらは、エントランス、会議室、業務スペース、フリースペースと、様々な場所に、様々な大きさ・種類の観葉植物がコーディネートしている事例です。
中でも、シンボル的なのがエントランスのグリーンです。
窓の光や抜け感を潰さず、且つインパクトのあるデザインしたいとの考えの元、コーナーを活用した傾斜のあるグリーンにしました。
“他であまり目にしない新しい発想”ということで、お客様からも大変好評でした。
苔をプリザーブドしたドライモスとフェイクグリーンを組み合わせてコーディネートされています。
その他、オフィス内にある観葉植物の多くは本物です。
週1回プロの方が来て、通常のメンテナンスはもちろんのこと、季節や光の入り方に応じて種類の入れ替えやポジションチェンジなども行ってもらっているそうです。
※オフィス全体のグリーンの様子は、こちらの事例記事でご覧いただけます。
「ガラスと光とグリーンと…心までオープンになるオフィスデザイン事例」
オフィスグリーンデザイン事例③:ビーチリゾート感のある植物内装
こちらは、“海やリゾートをテーマにしたオフィスを作りたい”というご要望を元デザインした空間です。
エントランスの天井からぶら下がっているグリーンはフェイクで、南国を思わせる品種をチョイスしています。
一方、会議室や廊下のグリーンは、内装工事後に取り付けられたものです。
弊社が以前からおつきあいのあるグリーンデザイン会社en景観設計株式会社をご紹介させていただき、完成した内装を元にそちらでコーディネートされました。
お客様の中には、“本物の植物の方が金額が高いのでは?”と思われている方も多いのですが、実際にはフェイクの方が材料費がかかるため高くなる傾向があります。
※会議室や廊下のグリーンについては、こちらの事例記事で詳しくご覧いただけます。
「海をテーマにした心癒される空間…法律事務所のオフィスデザイン事例」
オフィスグリーンデザイン事例④:空間を包み込む多数の観葉植物
こちらは、弊社のオフィスです。
元々グリーンの多いオフィスだったのですが、リフォームを機にエントランスの壁にドライモスとフェイクグリーンを施し、ベランダにも外用の植物を置きました。
メインスペースには、多肉系のものなど、これまで弊社オフィスにはなかった種類のものを増やしました。
メインスペースのグリーンは、ハンギングタイプのものも含めてすべて本物です。
弊社では、お手入れを自社で行っています。
水やりや剪定、肥料補給なども定期的に行い、虫がついた場合にはベランダに出して、防虫のための消毒などを行っています。
多少手間はかかりますが、メンテナンス作業が癒やしになりますし、グリーンのみならずオフィスそのものへの愛着が深まります。
※弊社のオフィスについては、こちらでリフォームのビフォー・アフターをご紹介しています。
「オフィスリフォームのビフォー・アフター~自社事例で徹底解説~」
参考資料:弊社に置いている植物・お手入れ方法(室内)
参考資料:弊社に置いている植物・お手入れ方法(室外)
協力会社について
今回事例でご紹介したオフィスグリーンデザインは、すべてen景観設計株式会社にご協力を頂いています。
下記は、en景観設計株式会社中山代表のインタビュー記事となりますので、ぜひ合わせてご覧ください!
「緑のプロが伝授!リフォーム前に知っておきたいオフィスグリーンのイロハ」
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