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オフィスレイアウト

働きやすいオフィス作りに必要なコンセプトメイキング~PLUSのオフィスに学ぶ~

働きやすいオフィスを作るためには、デザインやレイアウトや家具選びなどよりも、まず“コンセプト”を考えることから始める必要があります。

オフィスにおけるコンセプトメイキングとは、オフィス作りで実現したいこと(=テーマ EX: “コミュニケーション活性化”“クリエイティビティの向上”など)と、それを実現するために必要な空間(=手法 EX:“フリーアドレス+カフェスペースの設置”“お籠りブース+ライブラリーの構築”など)を論理的に組み立てていくことです。

このテーマと手法の熟考を疎かにしてしまうと、どんなにおしゃれなデザインのオフィスを作っても、社員にとって居心地の悪い場所になってしまったり、有効に使われなかったりという残念な結果を招いてまいます。

そこで今回は、オフィス空間・家具のリーディングカンパニーである“PLUS株式会社”のオフィス移転プロジェクト事例を元に、オフィスにおけるコンセプトメイキングの方法を解説していきます。

これからオフィスのリニューアルや移転の計画がある、新しいオフィスのヒント探している、オフィス運用に課題があるという方は、ぜひご参考にご覧ください。

令和時代に必要とされるオフィス環境とは?

※画像提供:https://kagu.plus.co.jp/igocochi-making/

少子高齢化に歯止めをかけるべく宣言された「一億総活躍社会」
日本企業の労働環境を見直す取り組み「働き方改革」
社員の健康増進や健康管理を経営課題の一つと捉える「健康経営」
IT・IoTの普及で進められている「デジタル社会」など、
労働に関する社会状況は今目まぐるしく変化しています。

企業とワーカー双方にとってより良い環境を維持するためには、今後の時代の変化を予測しそれをオフィスにも反映させていく必要があります。

PLUSは、これからのオフィスは“求心力”と“遠心力”が共に働く場所になると考えました。求心力とは、ヒト・モノ・コトが自然に集まって新しい価値を生み出すこと、そして“遠心力”とは、そこで生み出された価値が社会に向けて発信されることです。

そしてそれを実現するためには、下記のような空間が必要であると分析しています。
<オフィスに必要な空間>
●雑談・交流の場(インフォーマルコミュニケーション)
●偶発的な出会いの場(意外性・セレンディピティ)
●心地よい場(リフレッシュできる)
●集中できる場(生産性・業務効率の向上・発想をめぐらせる)

このような空間が作られることで、ワーカーの自発的で柔軟な行動が促され、またオフィスに対してもより愛着を持ってもらえるようになると考えました。

働き方の潮流×企業のビジョンでオリジナルのオフィスのテーマを決める

※画像提供:https://kagu.plus.co.jp/igocochi-making/

同時に、オフィスはその企業のビジョンが反映された場所でなければなりません。
どのような環境であれば、企業はビジョンを達成することができるのか?またその企業の社員にとってもっとも働きやすいオフィスとはどのようなオフィスなのか?を個々で突き詰めて考えていくことも大切です。

PLUSが目指したのは、ワーカーが主体的に働く環境作りです。
主体的に働くことで、
モチベーションがアップ→成果が出る→評価される→自分を発揮しワクワク働ける
というポジティブループを生み出すことができると考えました。

そしてそれを実現するためのオフィステーマが「IGOKOCHI maiking」です。

PLUSの業務には、一人で業務に集中する時、アイデアを巡らせる時、ちょっと誰かに相談する時、相手とじっくり話をしたい時、みんなでフリーディスカッションする時など、様々な場面があるのですが、ワーカーの創造力や集中力を最大限高めるためには、それぞれの場面に応じた、最も居心地のよい環境を整える必要があると考えました。

そして一番大事なのは、そのベストプレイスをワーカーが自身で選択すること、その結果
ワーカーは自分らしくワクワクして働ける環境を、自ら作ることができるようになります。

テーマをオフィスデザインに落とし込む

※画像提供:https://kagu.plus.co.jp/igocochi-making/

テーマが決定したら、それをどのようにオフィス空間に反映させるかを具体的に考えてく工程に移ります。

業務スペースや会議室、カフェスペース、リフレッシュルーム、キッチン、個室ブースなど、必要な空間とそれを形作るためのオフィス家具や設備などを検討していきます。

そして、社員がオフィスの中でどのような動線をたどるのか?といった点を考慮した上でベストなレイアウトを整えていきます。

PLUSでは「WALK TALK WORK-動きながら、話ながら、仕事をしよう」をキャッチコピーに、個人席とフリースタイルエリアを組み合わせたレイアウトを設計しました。
そしてそこには、オフィスで行われている業務の内容によって分類された6種類の空間があります。

●ふむふむスペース
ベンチやクッションソファなどがランダムに置かれたオープンスペースです。
ブレインストーミングや少人数でのフリーミーティングに使われています。

●ワクワクcafe
社内のコミュニケーションスポットとなる“5tsubocafe(ゴツボcafe)”が設置されています。
ワーカー同士の雑談を生み出す場所として作られています。

●ガヤガヤlaunge
大きなテーブルやカウンターが置かれた業務スペースです。
図面を広げての作業や、昨今推奨されているスタンディングワークにも
使える場所となっています。

●ゆるゆるlaunge
くつろげるソファシートや、リラックスできる応接セットなどが置かれています。
じっくり話すミーティングはもちろん、一人で考えをまとめたりアイデア出しなどにも最適な場所です。

●コツコツブース
周りの人が見えないBOX席など、一人で集中して仕事をしたい時に使えるコーナーとして作られています。

APPENDIX~ワーカーへの啓蒙活動の必要性~

※画像提供:https://kagu.plus.co.jp/igocochi-making/

どんなに革新的なコンセプトを打ち立て、緻密に計算された空間を作り上げても、オフィスを実際に使うワーカーがそれを理解し体現しなければ成果は出ません。

PLUSでは、今回のオフィス改革の狙いの一つであった“ワーカー間のコミュニケーション活性化”を促すべく社内で「わくわくプロジェクト」を立ち上げました。

若手社員を中心に、あいさつ運動、写真展、ありがとう木、懇親パーティ、プロフィールカードの展示など様々な活動を行っているのですが、立ち上げてすぐの頃は社員からの文句や批判が多く寄せられたそうです。
また、会社公認のプロジェクトにも関わらず、業務と関係のない仕事と捉えられ、風当たりも厳しかったそうです。

しかし、周囲の協力を仰ぎながら地道に啓蒙活動を続けた結果、除々に受け入れられるようになり、今では部署を超えた交流が活発に行われるようになったそうです。また、これらの活動が外部関係社にも評価されるようになったことが大きな成果なのだそうです。

このように、ソフト面での努力も働きやすいオフィス作りには必要となってきます。

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今回ご紹介したPLUSでは、オフィス見学会を開催しています。
どの企業でもWEBからお申し込みするだけで、無料でオフィス内を見学することができます。
ご興味のある方は、下記のWEBページをご確認ください!
https://kagu.plus.co.jp/office-tour
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この記事を書いたのは・・