理美容師目線のおしゃれさと社員の働きやすさを兼ね備えたシンプルオフィスデザイン事例
今回は、世界中のヘアサロンで愛用されている理美容シザーの製造/販売/修理を手掛ける、「株式会社ヒカリ様」のオフィスをご紹介します。
今回は3フロアある東京本社の1階のエントランス、執務スペース、社長室をリニューアルさせていただきました。
今回のリニューアルでは従業員数の増加に伴い手狭になってしまったオフィスの機能性向上と、エントランスのデザイン性の向上にも着手されました。
お客様のご要望で、執務フロアのデザインはできるだけシンプルにして効率的なレイアウトに、その一方で、顧客が理美容関係者ということもあり、エントランスではおしゃれさも追及しました。
“社員が働きやすいシンプルなオフィスの中にもおしゃれさや遊び心がちりばめられたオフィスデザインにしたい”とお考えの方に、ぜひご参考にして頂きたいオフィスリフォーム事例です。
理美容業界ならではのこだわりが詰まったエントランス
会社のロゴをあしらったすりガラスと壁の曲線デザインで、明るくスタイリッシュなエントランスに
まずエントランスには、会社のロゴの入ったガラスのパーテーションを設置し、執務スペースとエントランスを仕切りました。ガラスとすりガラスを使用することにより、目隠しはしつつも明るくオープンな雰囲気を作っています。大きくうねったカーブは会社の製品である「理美容シザー」の曲線を表現しました。
ビンテージの魅力が漂う、おしゃれなエントランス家具
サロンで使用する椅子や床などのアイテムをそろえた家具で、来訪者をお出迎え
エントランス右側に見えるのは、来訪者をもてなすおしゃれなビンテージ風の家具。手前の椅子は実際にサロンで理美容師がカットする際に座る椅子を使用しています。
また、床にサロンと同じ耐久性や、隙間がなく清掃性の高いものを採用し、来訪した理美容師がウィッグでシザーの試し切りをできる仕様にしました。
シザーの輝きが目を惹くエントランス壁
黒の枠にシルバーのシザーを配置。職人が手掛けたシザーの美しさを照らすライティングもポイント
エントランスの壁にはお客様のアイデアで、実際の製品である理美容シザーを展示。黒の枠にシルバーのシザーを磁石で貼り付け、スポットライトで照らしました。
熟練した職人の手作業で造られる、流れるように美しいデザインのシザーは見るものを惹きつけます。
会社の歴史が刻まれたエントランスアイテム
会社設立時より継承される木の看板をエントランス左に設置
エントランスの左には、昭和42年(1967年)の設立時から掲げられる「光刃物研究所」と書かれた木の看板を設置。社名が変わっても移転の度に掲げられた会社の歴史が出迎えてくれます。
魅せ方を追求したエントランス横ガラスカウンター
鏡と曲線、ガラスを用いたデザインで、シザーの魅せ方を追求したガラスカウンターを展示
エントランスの左にもガラスのカウンターでシザーを立体展示しました。
カウンターに鏡を入れることで奥行きが生まれ、鏡に映ったシザーの美しさが際立っています。
こちらのカウンターのカーブもシザーの曲線をイメージしています。
シンプルなデザインと効率的なレイアウトの執務スペース
白をベースとした空間に、木目やカラフルなアイテムが溶け込む執務スペース
こちらが執務スペースです。経理、総務、製品の修理窓口、営業などの社員の方が業務されています。
奥に伸びた空間を活かすレイアウトにすることで程よい距離感とゆとりのある導線を確保しました。
リニューアル前の白を基調とした執務スペースのイメージは残しつつ、木目やカラフルな椅子が映える、シンプルでおしゃれなオフィスに仕上がりました。
機能性と、シンプルな中でのデザイン性を重視したオフィス家具
収納性やセキュリティに優れた家具を厳選して設置。家具の配色は各社員が選ぶことでカラフルに
椅子をはじめオフィス家具はすべてデザイン性と機能性を備えたオカムラ製に交換。お客様とショールームを見学して選定しました。
以前は、情報セキュリティや導線の確保に課題をお持ちでしたが、現在は収納性やセキュリティに優れたキャビネットやパーソナルボックスによってクリアデスクが徹底されています。
椅子は従業員がそれぞれ好きな色を選び、あえてバラバラにすることで、シンプルで落ち着いた空間のアクセントになっています。
一番奥のデスクはフリーアドレスになっており、主に営業マンが使用しています。営業マンの外出時には様々な従業員が利用できるデスクになっています。
明るくオープンな雰囲気づくりが意識されたオフィス空間
ガラスのパーテーションや大きな窓を設置。たっぷりと光を取り込む開放的な執務スペースを実現
エントランスと執務スペースを遮るガラスのパーテーションをはじめ、大きな窓やブラインドで光を取り込む工夫をし、オフィス全体が明るくオープンな雰囲気になっています。
リニューアルによって機能性もアップした執務スペースは従業員の方の評判も上々で、モチベーションのアップにもつながりました。
キャビネットはすべて鍵付きのものに買い替えたので、顧客からの修理品や預かり物、貴重品を安心して管理できるようになりました。
落ち着きある色合いと壁のオリジナルデザインが印象的な交流の場
深い色合いの家具と、経営理念を落とし込んだ世界地図にこだわりが詰まったファミレスブース
こちらのファミレスブースは黒のソファと濃い木目のテーブルで落ち着いた雰囲気に。従業員同士のコミュニケーションの場になっています。
壁には、グレーのフェルトで世界地図を作成し、海外顧客の写真をピンで留めて飾っています。「確かな技術と理美容師のこころがわかるモノづくり 世界の理美容師が感動するシザーを開発し、理美容業界の発展に貢献する」という経営理念のもとで働く社員の方々のモチベーションアップに一役かっています。
チョークアートとビンテージ風の家具が目を引く社長室
仕事への想いを落とし込んだ、世界に1つだけのオリジナルアートが描かれた社長室
社長室は、壁一面を黒板にし、お客様がチョークアートをしました。
「世界中の理美容師のために」をテーマに実際の製品をデフォルメしたシザーなどを描いています。ちなみに、中央の大きな2つのはさみは新商品だそうです。
デスクと椅子はビンテージ風のものを使用し、黒板やグレーの床と調和しています。
社長室の床にもエントランスと同じサロン仕様のものを採用。美容師の経験もあり、セミナーや実演で世界中を飛び回る社長がカットでも使用できるようになっています。
今回のリフォームは移転ではなかったため、できるスペースから徐々にリフォームしました。業務を止めずにリフォームできたことからもお客様には大変ご満足いただきました。
- お客様
- 株式会社ヒカリ
- 業種
- 理美容シザーの製造/販売/修理
- 工事範囲
- エントランス、業務スペース、社長室
- 坪数
- 40坪
- 設計打合せ
- 約3ヶ月
- 工事期間
- 約2週間
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