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【オフィスレイアウトで生産性は変わるのか】集中と交流のバランスの取り方

今は、社内の風通しが良くてコミュニケーションが活性化される開放的なオフィスデザインが会社の生産性を上げる!という考え方が主流です。

しかし、実際間仕切りの一切ないオープンなオフィス空間で、すべての社員の生産性が上がっているのかというと、そうとも限らないようです。

オープン型オフィスの中には、周囲の音や動きによって気が散る上、周りの目が気になって集中力が途切れやすくなっているという声も多く上がっているそうです。

そのマイナス効果はデータでも明らかになっており(※)、
英国で発行されている学術論文誌では、物理的な障壁をなくすとコミュニケーションや集合知が生まれにくくなることが示されたとされ、また、「フォーチュン500」に掲載されるグローバル企業2社がオープンオフィスにリフォームしたところ、社員同士の直接的なコミュニケーションは70%減少し、電子メールの送受信量は26~56%増加、生産性も低下するという結果が出たそうです。
(※)https://wired.jp/2018/07/19/open-offices-less-productive/#galleryimage_414247-2695_1

ただ、これらは極端な例であり、すべてのオープンオフィスにおいて生産性が落ち込むとも限りません。

弊社がこれまで数多くのオフィスを見てきた中で、生産性という面において最も有効なのは、個人業務に集中できる環境と、社員同士のコミュニケーションが活性化する環境の両方が兼ね備えられており、双方の程良いバランスが保たれたオフィスであるように思います。

そこで今回は、この集中と交流のバランスが取れたオフィスを作るために、知っておくと役に立つレイアウトのコツや今のオフィスにも取り入れられるプチリフォーム方法などをご紹介したいと思います。

年末のオフィス改善にぜひご活用ください!

目次

今一度見直したい…生産性の上がるオフィスレイアウトの条件とは?

【オフィスレイアウトで生産性は変わるのか】集中と交流のバランスの取り方

生産性の上がるオフィスレイアウトを考える上で、一番考慮しなければならないのは、メイン通路です。メイン通路はもっとも多くの人が行き来する場所なので、幅や位置によってその近くで業務を行う社員の業務効率が左右されやすい場所なのです。
幅については、人がすれ違える1000m以上が最適、最低でも800mは確保したいところです。また、通路の方向性はデスクに対して直角に通っている状態、つまり、メイン通路の両端にデスクブースを作るのが最適です。反対にイスの後ろやデスクの前が人通りの多い導線になってしまうと、集中力が途切れる要因を作ってしまうので注意が必要です。
やむを得ず背面に通り道を作る場合でも、座った状態で間に800m以上はスペースを確保するようにしましょう。

対面式レイアウトに最適!プライバシーを守るための“間仕切り”設置

【オフィスレイアウトで生産性は変わるのか】集中と交流のバランスの取り方

現在対面式のオープンなデスクを設置している企業で、大幅なオフィスレイアウト変更は難しいという企業にオススメなのは、“間仕切り”の設置というプチリフォームです。
座った状態で、正面の人とギリギリ目線が合わない1,100~1,200mmの間仕切りを設置することで、向かいの席との境界線を作ることができます。また、素材を曇りガラスタイプを採用すれば、仕切りがあっても大きな閉塞感を生むこともなく、バランスのよい距離感をはかることができます。

居心地の共有スペース作りをサポートしてくれる様々なアイテム

【オフィスレイアウトで生産性は変わるのか】集中と交流のバランスの取り方

一方、共有スペースは開放的で社員同士の会話が弾む空間にすることが大切です。
簡単で効果的な方法の一つは、共有スペースを敢えて靴を脱いで上がる場所にすること。絨毯を敷き、クッションやソファーなどを置いてリビングの様なリラックス空間をデザインすることでコミュニケーションが取りやすくなります。畳の和室にするのもオススメです。

また、気分がリフレッシュできるように、業務スペースとしっかり仕切ることも重要です。物理的に場所を隔離できればベストなのですが、それが難しい場合には観葉植物や飾り棚などでパーテーションを設けるのがオススメ、電話や会話が気にならないように音楽を流してオフィス内の音をコントロールするのも工夫の一つです。

生産性の上がるオフィスデザイン事例:程よい距離感を作るレイアウト

【オフィスレイアウトで生産性は変わるのか】集中と交流のバランスの取り方

最後に、実際のオフィスデザイン事例をご紹介したいと思います。
こちらは、弊社がデザインを担当させて頂いた自動車部品の開発・製造・生産を行っている企業様のオフィスです。
業務スペースは背面式のレイアウトです。広々としたL字のデスクブースで、正面は低い間仕切りで仕切られています。隣のブースとはワゴンで距離を取っていますが、間仕切りはないので、孤立感を強めない、程よい距離感です。背後の通路幅も広めに確保しているので圧迫感もありません。

生産性のあがるオフィスデザイン事例:開放的なオフィス内のオアシス

【オフィスレイアウトで生産性は変わるのか】集中と交流のバランスの取り方

こちらは共有スペースです。上記と同じオフィス内にあるのですが、間仕切りや飾り棚、観葉植物、ロールスクリーンで仕切られているので、業務スペースが気になりません。
また、壁に飾られたダイナミックな絵やレザーのソファ、コーポレートカラーであるブルーのオシャレなクッションなど、業務スペースとはテイストの違う遊び心のあるデザインを取り入れることで、集中業務からリフレッシュできる場所として活用できるように作られています。

なお、今回ご紹介した事例オフィスの詳細は、下記の事例ページでも詳しくご紹介しています。
https://work-design.co.jp/showcase/detail.php?c_no=319

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