オフィスレイアウトにかかせないゾーニングとは?
オフィスのレイアウトを考えるにあたり、まず初めにゾーニングを行います。
ゾーニングとは、執務スペースや会議室をどのくらいの広さでどこに配置するかを考えることです。
このゾーニングがオフィスのレイアウトを成功させる一つのカギになります。
そこで今回は、ゾーニングの方法、そしてワークのレイアウトを事例にゾーニングとレイアウトについてご紹介します。
ゾーニングとはそもそも何?
ゾーニングとは空間をテーマや用途に分けて考えることを言います。
主に、受付や会議室、応接室、執務室、リフレッシュスペース、サーバー室などに分類されます。
この分類にわけた区域をビルや業務の特徴に合わせて配置していくことがオフィスのゾーニングと言われます。
このゾーニングが上手くいかないと無駄なスペースができることだけでなく、日々の作業効率が悪くなる原因にもなります。
オフィスレイアウトはどの会社も同じようにというわけではなく、業務内容や利用頻度、社員の行動に合わせ、
自分たちに合ったレイアウトをすることが重要です。
ですので、レイアウトの初期段階でしっかりとした計画を行うことが求められます。
【ゾーニングのポイント1】ゾーン分け
まずゾーニングを行うにあたり、オフィスには何の機能が必要なのか見極める必要があります。
例えば、
・従業員だけが使うゾーン
・従業員も来客も使うゾーン
・来客だけが使うゾーン
という風にまずは大まかにゾーンの振り分けをすることが大切です。
セキュリティなどの問題もあるので業務や会社の特徴に合わせる必要もあります。
ワークで言えば、
従業員だけが使うゾーンは、執務室、OAコーナー、物置
来客、従業員共に使うゾーンは、会議室、打合せスペースです。
そして、それらのゾーンがどの程度の広さが必要になるかを知る必要があります。
執務スペースで参考になるのはデスクの大きさです。
デスクの基本の大きさは、幅1000mm〜1400mm、奥行き600mm〜800mm程度です。
窮屈になると仕事の快適さが失われ、ストレスの原因にもなります。
会議室では、どのくらいの頻度でどの程度の人数で会議を行うかがポイントです。
このようにゾーン分けでは、ある程度の広さも考える必要があります。
【ゾーニングのポイント2】導線
ゾーンをどこに配置するかに当たり重要なのは、導線です。
導線とは、社員たちがオフィス内で動き回る通路のことです。
例えば、
・エントランスから自分の席まで
・席から会議室
・休憩場所と執務スペース
・来客時の会議室、応接室までのルート
などがあります。
導線のポイントとしては、シンプルであること、そして来客時の導線と社員の導線が極力交わらないことです。
何度も行ったり来たり、ジグザグするような導線は効率が悪くなり、ストレスにもなります。
最短距離で辿り着けることが1つのポイントです。
来客時に会議室までの導線に問題があると、お客様にもオフィスで仕事をする人にもストレスになります。
そして、一度に多くの人数が行き来するのであれば幅を広くとる必要があります。
多くの人が通るのに、行き違うのに避けるようであれば前に進ことができません。
ワークのオフィスでのメイン導線は上記図面の赤のラインです。
一筆書きで表現できることから、シンプルであること、一直線でオフィスの奥まで行けることがわかります。
エレベーターから一直線で奥まで行けることで来客時の会議室までの誘導がしやすくなります。
また、メイン導線と執務スペースが干渉しない導線になっています。
ゾーニング事例・実際のワークのオフィスは?
ゾーニングのポイントをお話しするに当たり、ワークのオフィスをご紹介しました。
では実際にオフィスの中はどうなっているのか。
上記画像はワークの実際の写真です。
左は会議室前からエントランス方面に向かって見た画像です。
一直線であることで、奥まで見渡すことができます。
右上は執務スペースです。
ワークオフィスでは、背面式のデスク配置を採用しています。
自分の仕事に集中しやすく、後ろを振り返れば会話ができるメリットがあります。
1700mmの幅が確保されているので、後ろを人が通っても干渉せず気になることがありません。
以上が、オフィスレイアウトにかかせないゾーニングのポイントです。
いかがだったでしょうか。
今使っているオフィスが十分であるのか考えて見ても良いかも知れません。
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