オフィス内装を進めるにあたっての基礎知識~成功のポイントと共に徹底解説~
オフィス内装を考える際には、レイアウトやデザインはもちろんのこと、施工や設備工事、家具選びなどについても考慮する必要があります。
また、コストのかけ方やスケジューリング、依頼する協力会社によっても完成した時の満足度が大きく変わってきます。
そこで今回は、初めてオフィスの内装を変えるという企業や、これから移転・リフォームを検討するという企業向けに、オフィス内装を進めるための基礎知識と成功のポイントをまとめました。
オフィス内装工事とは?
オフィスの内装工事とは、オフィスを造作するために必要なすべての工事を指しており、大きく3つに分けられます。
1つ目は施工です。
これは、例えば壁の間仕切り工事や、床工事、天井のスケルトン工事などが含まれます。
また場合によっては、防音工事や電気・照明工事、空調工事、ORフロア工事、給排水工事、防火設備工事などが加わる場合もあります。
2つ目はデザイン的工事です。
これは、施工された壁・床・天井などを様々な素材・色味・柄で彩る工事のことで、オフィスの広さや希望のイメージ、企業カラーや企業アイデンティティに合わせて空間に意匠性をもたせていきます。
3つ目はオフィス家具の組み立て・設置です。
専門メーカーのものや、飲食店向け、一般家庭向けのものを組み合わせてコーディネートしていきます。
最近は、ネットショップの家具などを組み合わせることもあります。
また設置する場所によっては、天板や脚などを選んで造作することもあります。
オフィス内装工事にかかる費用について
オフィス内装の工事費用には、施工費、設計・デザイン費、家具の造作・組立費、電気・水道工事などが含まれます。
費用の換算方法については依頼される会社によって異なり、坪換算されたり人件費や作業時間を元に決められたりします。
快適なオフィス環境を整えるためには、コストをかける部分と削減出来る部分を適切に判断することが大切になります。
費用に関する詳細は、下記の記事で詳しくまとめています。
「オフィスデザインの費用に関するよくある疑問と回答&アドバイス」
オフィス内装をリニューアルする際に「税金対策」を念頭においている企業もあると思うのですが、実際には、かかる費用をすべて経費として一括処理するのは難しいことが多いので注意が必要です。
工事内容によって修繕工事か資本的支出か分かれる他、経費となる金額についても上限があったりするため、正確な情報を収集しておくことが大切です。
オフィス内装の会計処理については、下記の記事で詳しくまとめています。
「オフィス内装工事費用の会計処理についてよくある間違いと回避策」
オフィス内装の進め方とスケジュールについて
オフィスの内装工事は、オフィス内装会社だけでなく、建設・施工業者、水道・電気・ガスなどの専門業者、家具販売業者、場合によっては不動産業者や引越し業者など、多数の業者が関わる一大プロジェクトです。
多くの場合は、オフィス内装会社がプロジェクトリーダーの役割を担いますが、自社の要望に沿ったオフィス内装にするためには、依頼方法がポイントとなります。
オフィ内装の依頼方法は、大きく分けて2つあります。
一つは、自社の要望を「RFP=提案依頼書」に予めまとめておくという方法で、もう一つはPFPを作成せずに、オフィス内装会社と相談しながらゼロから組み立てていくという方法です。
どちらの依頼方法を選ぶかによって、オフィス内装が完成するまでの工程や日数が変わってきます。
依頼する際の詳細なステップや、それに伴うスケジュールについては、下記の記事をご覧ください。
「オフィスデザインのスケジュールはどう決まる?2つの依頼方法を徹底比較!」
オフィス内装会社の選び方
オフィス内装会社には、レイアウト・デザインに強みを持つ会社や施工とデザインのセットで請け負っている会社など、様々なタイプがあります。
自社にとってベストな会社を選ぶためには、求める要素を明確にすると共に、コンペなどを通して複数の会社を比較することが大切です。
下記の記事では、弊社が分類した7種類のオフィス内装会社の特徴と失敗しない選び方などをまとめています。
「オフィスデザイン会社の特長と選び方」
また、最終的にオフィス内装会社を選ぶ際には、工事の際の保険や補償についても事前に確認しておくことが大切です。
かけられていると安心なのは、工事中に起きた事故や災害に適応される「工事保険」と、工事の管理不備によって他人が怪我をしたり、工事不備で後日事故が起きたりした時に補償を受けられる「賠償責任保険」です。
2つの保険の詳しい補償内容や、依頼するオフィス内装会社に確認しておくと安心なポイントについては下記の記事でまとめています。
「事前に必ず確認しておきたい!オフィス内装工事の保険と補償について」
おしゃれな内装デザインのコツ(壁・床・天井など)
おしゃれなオフィス内装にする上で、最も重要なのは壁・天井・床のデザインです。
壁については、塗装したりクロスを貼ったりするだけでも印象を大きく変えることができますが、壁面グラフィックを取り入れるとよりおしゃれな空間になります。
最近は、様々なデザインシートがリーズナブルに販売されており、幾何学柄、風景画、イラスト、写真などオフィスのテーマに合わせて選ぶことができます。
「多種多様な“壁面グラフィック”でオフィスのイメージを自由に変える方法」
また、パーティションを活用することで、利便性の高い内装にすることも可能です。
「【オフィス内装】手軽に個室や集中環境を構築できる“パーティション・間仕切り”」
天井については、下地を解体し、配管などをむき出しにするスケルトンがオススメです。
オフィス空間を広く見せることができると共に、スタイリッシュな雰囲気になります。
床は、色・素材・貼り方などで様々なデザインを施すことが可能です。
またエリア分けや通路の役割を持たせることもできますし、企業ロゴやカラーを取り入れることで、企業ブランディングに活かすこともできます。
「オフィスの印象を大きく左右する床デザイン例6選」
オフィス内装で家具選びは重要!
オフィス内装を進めていく中で、締めの工程となるのが家具選びです。
完成時に感動を与えるのが壁・床・天井などの内装だとすると、家具は、オフィスを利用し始めてからの満足度を左右するものだと言えるでしょう。
オフィス家具は、オカムラ・イトーキ・コクヨが3大メーカーとなりますが、オリジナリティのあるデザイン性の高い家具を取り入れたいと考えるのであれば、インポート家具や、ネットショップなどもチェックしてみましょう。
下記の記事では、弊社のデザイナーが愛用シているネットショップをご紹介しています。
「【インテリアのプロがこっそり教える】WORKオススメのオフィス家具ショップ9選」
ぴったりな家具が見つからない場合には、造作するという方法もあります。
ミーティングテーブルやワークテーブル、カウンター、棚など、オフィス空間にマッチしたおしゃれなデザインのものを作ることが可能です。
下記の記事では、オーダー家具を実際に取り入れた事例をご紹介しています。
「既製品より安い!?オーダー家具をオフィスデザインに取り入れる方法」
おしゃれなオフィス内装事例
最後にデザインテーマが異なる様々な内装事例をご紹介します。
こちらはは“ボタニカルガーデン”をコンセプトにした、美しい内装事例です。
糸カーテンや壁面デザインなどを取り入れた、癒やしの空間になっています。
「おしゃれな装飾でボタニカルガーデンを表現したオフィスデザイン事例」
こちらは、モノトーンのスタイリッシュな内装事例です。
法律事務所なので、防音性と落ち着いた内装にこだわった空間にしました。
「防音性にこだわった、重厚感あるおしゃれな法律事務所のオフィスデザイン事例」
こちらは、おしゃれなインダストリアル調の内装事例です。
本物のブリックタイルを使うことで、オーガニック感も出しながら、海外のおしゃれなカフェをイメージさせる空間になっています。
「ブリックタイルを使ったブルックリンスタイルのカフェ風オフィスデザイン事例」
こちらは、高級感のある内装事例です。
特にエントランスは、ホテルのラウンジをイメージシたリッチな空間になっています。
「リッチなエントランスが魅力的…法律事務所のオフィスデザイン事例」
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