おしゃれなオフィスキッチンの作り方~5つ事例とポイントも解説~
オフィスキッチンは、社員同士の交流・対話が活性化するコミュニケーションスポットとして、今注目が集まっています。
リモートワークの普及にともなう出社率・帰属意識の低下にお悩みの企業にとって、オフィスキッチンはまさに救世主。
しかし、興味はあるものの、どのように作ればよいのか分からない、実際に活用されるか不安、スペースがないと、諦めている企業も多いようです。
そこで今回は、選び方次第でどのようなオフィスでも可能な、おしゃれなオフィスキッチンの作り方を解説します。
後半では、実際にオフィスキッチンを導入したオフィスデザイン事例も5つピックアップしてご紹介していますので、オフィス移転やオフィスリノベーションを検討中の方はぜひご参考にご覧ください!
オフィスキッチンとは?種類・設置する条件・期待できる効果を解説
オフィスキッチンとは、その名の通りオフィス内にあるキッチンのこと。
給湯室として元々設置されていることもあれば、オフィス内装の一環として新しく創るケースもあります。
●種類
オフィスキッチンは様々な種類がありますが、大きく分類すると「パントリー型」「バーカウンター型」「(コンロつきの)システムキッチン型」の3種類に分かれます。
パントリー型は、いわゆる食材の保管場所のようなタイプのこと、収納がベースとなっており、電子レンジやコーヒーメーカーなどの電化製品を一緒に設置することも多いです。
バーカウンター型は、ドリンク作りなど火を伴わない調理が可能なシンクつきタイプのこと、その場で座って飲食できるように、ハイチェアとセットで設置されることも多いです。
(コンロつきの)システムキッチン型は、火を使った調理などが可能な、一般家庭にあるような本格的なキッチンのこと、コンロや給湯器などが完備されていることが多いです。
●設置する条件
パントリー型は、特別な設備が必要ないので、オフィスの広さや設備にかかわらずどこでも設置が可能です。
一方、バーカウンター型やシステムキッチン型は、給排水設備や場合によっては換気設備も必要となりますので、それらの工事が可能な場所とある程度広いスペースを確保する必要があります。
●メリット
オフィスキッチンは、気分転換できる、社員同士の交流が深まる、(会議室とは違う)カジュアルな会話やディスカッションがしやすい、社内イベントのときに便利、お客様へのおもてなしに使えるなど、本当にたくさんのメリットがあります。
おしゃれなオフィスキッチンを作るための7つのステップ
ここからは、オフィスキッチンを作る際の流れを解説していきます。
合わせて、社員やお客様が喜んでくれるような、おしゃれな什器・内装を選ぶ方法もご紹介します。
1)目的を定める
まずはオフィスキッチンを作る目的を設定します。
例えば、社員の休憩場所を作りたい、カジュアルなミーティング場所を作りたい、アフターファイブにお酒が楽しめる場所を作りたい、会社のパーティーを開きたいなど、現在の働き方やオフィスの使い方に合わせて絞り込みます。
2)タイプ(種類)を選ぶ
1で設定した目的に合わせて、「パントリー型」「バーカウンター型」「(コンロつきの)システムキッチン型」のどのタイプをベースにするかを選びます。
3)設置場所を決める
次に設置場所を決定します。
例えば、オフィスのマグネットスペースとしての役割を期待する場合にはオフィスの中心に、休憩や気分転換の役割が大きい場合には、業務スペースから外れた場所、見えない場所にレイアウトするのがよいでしょう。
ただ、給排水や換気の設備が必要な場合には、部屋の作りによってある設置場所に制限がありますので注意しましょう。
4)設置する什器を選ぶ
次に什器を選びます。
オフィス向けのパントリー棚やシステムキッチンもありますが、一般家庭向けや飲食店向けのものの方が種類が豊富でおしゃれなデザインのものが多いです。
おすすめは造作です!
特にバーカウンターやダイニングテーブルは、造作することでサイズ・素材・色・形を自由にデザインできる上、収納をはじめとした様々な機能をカスタマイズすることも可能になります。
またダイニングテーブルやチェアは、インポート家具やデザイン性の高いものを取り入れることで、オフィス全体にシャレ感をもたらしてくれます。おしゃれなペンダントライト(照明)を取り入れるのもおすすめです。
5)内装を決める
次に、壁・床などの内装を決定します。
オフィスキッチン周りの内装は、他のオフィススペースと調和させながらも少し特別感があり、またリラックスできる色味や質感を取り入れるのがおすすめです。自然でおしゃれな雰囲気になります。
また、食品やドリンクなどによって汚れやすいので、撥水加工されているクロスを選ぶほうがよいでしょう。
6)各種工事
パントリー棚などは自社で設置が可能ですが、給排水工事、排気ダクト設置工事、内装工事などは専門業者による工事が必要となります。
また専門工事を行う際には、事前にビルオーナーや管理会社への相談が必須です。
7)メンテナンス
清潔で快適なオフィスキッチンを維持するために、定期的なお掃除やメンテナンスを行うようにしましょう。
おしゃれなオフィスキッチン事例①:IHコンロや温水給湯器も完備しているシステムキッチン
こちらは、“オフィスの中でランチを作ったり社内パーティを開催したりできるようにしたい”という、お客様からのご要望を下に設置した事例です。
業務スペースと一体化したオフィスキッチンはコンロつきで調理も可能です。
食事ができる大きなダイニングテーブルは造作したもの、裏側は収納棚やゴミ箱スペースもついています。
※オフィスキッチンの詳しい設置方法は下記の事例でご紹介します。
「オフィス内にキッチンを増設した、出社したくなるオシャレなオフィスデザイン事例」
おしゃれなオフィスキッチン事例②:海外のホームキッチンを思わせる広々キッチン
こちらは、外資系企業のオフィスに設置されたキッチンスペースです。
“代表のご自宅のキッチン”を参考にデザインした空間は、キッチン台やシンク、カウンターテーブルなどをすべてオリジナルで造作しています。
キッチン前には、ランチやミーティングに使えるダイニングテーブルも複数設置、おしゃれな「ウィルクハーン」のインポート家具で揃えています。
※業務スペースの中心に設置されたオフィスキッチンの様子は、下記の事例記事で詳しくご紹介しています。
「企業カラーをダイナミックに使った、外資系企業のオフィスデザイン事例」
おしゃれなオフィスキッチン事例③:休憩スペースに設置したリラックス空間
こちらは、マッサージチェアや電動ソファなどが設置されている休憩部屋に設置されたオフィスキッチンです。
あえて、業務スペースから見えない位置にレイアウトされています。
バーカウンター型で、自由に飲み食いできるようになっています。
時折ここで、代表自ら社員に料理を振る舞われることもあるそうです。
※素敵なオフィスキッチンの様子は下記の事例記事でもご覧いただけます。
「社員の喜ぶ工夫が満載!スケルトンの天井が開放的なオフィスデザイン事例」
おしゃれなオフィスキッチン事例④:心が落ち着く法律事務所のキッチン空間
こちらは法律事務所に設置されたオフィスキッチンです。
コンロはついていませんが、給排水設備が整ったシステムキッチンタイプです。
木製のナチュラルなデザインで、背景のブルーのクロスともマッチしていてリラックスできる雰囲気です。
※下記の事例記事では、入居後のキッチンの様子もご覧いただけます。
「おしゃれな壁面クロスが空間のポイントになった、法律事務所のデザイン事例」
おしゃれなオフィスキッチン事例⑤:まるでBarのようなラグジュアリー空間
こちらは、 弊社ではなく、空間デザイナーの兼城祐作さんが率いる造形集団株式会社様がデザインされた事例です。
以前「素敵なオフィス取材」の企画で訪問した企業のオフィスです。
社員がわざわざ足を運びたくなる仕掛けや動機づけになればと考えて設置したバーカウンターは、ここがオフィスということを忘れてしまいそうなリッチなデザイン。
ちなみに、ドリンクやフードはすべて無料で社員に提供されているそうです。
※こちらの記事では、“ビオトープ”をテーマにデザインされたオフィスの全貌をご紹介しています。
「コロナ禍で新しいオフィスの在り方を追求した空間デザイン」
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