アフターコロナで増加中!戦略的なオフィス縮小とは?方法や事例もご紹介
オフィス縮小は、コロナ禍でも多くの企業で行われてきましたが、コロナの終息が見えて来た今、改めて検討する企業が増えています。
ただ、昨今のオフィス縮小は、コロナ禍での必要に迫られた対応と異なり、企業成長のための戦略的な選択という傾向が強くなっています。
そこで今回は、アフターコロナの今増えている、この“戦略的なオフィス縮小”について詳細を解説すると共に、実際の進め方や事例などをご紹介します。
コロナの終わりが見えてきた今増えている、戦略的なオフィス縮小とは?
戦略的なオフィス縮小とは、コロナを機に確立された新しいワークスタイルに合わせて、敢えてオフィスをコンパクト化することです。
新型コロナの分類が5類に引き下げられ、働き方に関する制限がなくなりつつある今、改めてオフィスの在り方を見直す企業が増えてきました。
●コロナ禍のオフィス縮小との違い
同じオフィス縮小でも、コロナ禍で行われたものと今のスタイルでは、目的や内容が異なります。
コロナ禍のオフィス縮小は、コスト削減やスペースの効率化が主な目的であり、感染予防や、防音、業務集中などといった設備機能が最優先に考えられた内装でした。
一方今増えているオフィス縮小は、新しい業務形態での快適な労働環境を実現することが目的であり、オフィスの役割に合わせて便利でおしゃれな内装にする傾向があります。
●戦略的なオフィス縮小を行う企業の傾向
今戦略的なオフィス縮小を行う多くは、テレワークの環境が整っている企業です。
TV会議や、資料・データ等のデジタル管理、クラウド環境など、PC一つでどこででも業務を行ったり、ミーティングできたりする仕組みが確立されている状態が前提となります。
言い換えると、業務を遂行するという点においては“オフィスが無くてもよい”企業であり、業務の遂行とは別の目的でオフィスを持っている企業が中心となります。
戦略的なオフィス縮小を行うメリット・デメリット
戦略的なオフィス縮小を行う際には、メリットとデメリットを予め理解しておく必要があります。
●戦略的なオフィス縮小のメリット
・(オフィスが無い場合より)社員に会社に対する帰属意識を持ってもらえる
・会社としてのハブスポットができる
・内装を自由にデザインできる
●戦略的なオフィス縮小のデメリット
・会社としてのワークスタイルを変えづらくなる
・増席しづらくなる
・オフィスの移転・拡大をしづらくなる
ここからは、戦略的オフィス縮小の進め方を解説していきます。
戦略的にオフィス縮小する方法①:オフィスの目的を考える
まずは、オフィスを作る目的や役割を明確にします。
具体的には、
・ミーティングや相談など、業務に関するチームコミュニケーションの場
・社員同士の交流の場
・自宅やカフェなどと並ぶ第3のワークスペース
・来客・商談・面接など、来客対応のための場所
などが挙げられます。
オフィスの役割は一つの場合もあれば、複数設定する場合もあります。
戦略的にオフィス縮小する方法②:必要なオフィスの設備を考える
オフィスの目的・役割を明確にしたら、それを元に必要な設備を考えます。
具体的には、エントランス、執務室、会議室、テレブース、キッチン、リフレッシュルームといった必要なスペースや、デスクやワーキングチェア、収納、個人ロッカーといった、必要なオフィス家具などをリスト化していく作業です。
必要なセキュリティ設備もオフィスの目的によって変わってくるでしょう。
戦略的なオフィス縮小において特徴的なのはエントランスです。
これまでのオフィスの多くは、エントランスが必須でしたが、戦略的なオフィス縮小では、エントランスを作らないケースが多くなっています。その分を業務スペースやリフレシュスペースに当てることができ、スペースを有効に使うことができます。
戦略的にオフィス縮小する方法③:内装デザインを考える
オフィスの目的・必要な設備が明確になったら、内装デザインを考えます。
戦略的なオフィス縮小では、多くの場合必要な設備が限られているため、内装のこだわりを反映しやすくなります。
スタイリッシュなオフィス、高級感のあるオフィス、ポップなオフィス、カフェ風オフィスなど、好みのテーマで自社だけでの空間を創りましょう。
家具についても、オフィス専門家具にこだわらず、デザイン性の高い家具やインポート家具、ネット家具などを取り入れると共に、造作などを組み合わせると、オリジナリティのあるおしゃれな空間を作ることができます。
戦略的にオフィス縮小する方法④:使いたくなる工夫をする
テレワークが確率している企業の中には、社員がオフィスから遠のき過ぎて、移転した後も使われてないというところもあるようです。
せっかく創ったおしゃれオフィスを有効活用するためには、会社として社員同士が集まれる機会を積極的に作っていくと共に、ドリンクや軽食を常備したりキッチン電化製品を整えたりして、思わずオフィスに出勤したくなる環境を整えていくことが大切です。
戦略的オフィス縮小の事例:ヴィンテージ感のあるカフェ風オフィスデザイン
最後に、最近弊社が手掛けた戦略的オフィス縮小の事例をご紹介します。
こちらのお客様は、テレワークでの勤務形態が定着されており、当初はオフィスを無くすことも検討されていたそうです。
しかし、やはり会社としてのハブスポットの必要性を感じ、出勤した社員がリラックスして過ごせる、カフェのような空間を作りたいとのことでリノベーションを決意されました。
造作家具を取り入れたり、照明の当たり方までこだわったりしてデザインした内装は、スタイリシュでかっこいい空間になりました。
本事例の詳細はこちらのページで詳しく解説しています。
「造作家具が味わい深い…ヴィンテージ感のあるカフェ風オフィスデザイン事例」
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