総務部の悩みの種・・・オフィスの空調問題解決法
急に冬が始まり、ヒーターを必要とする季節になりましたね。
移転、リフォームをご相談頂くお客様には、まず今のオフィスの課題をお聞きするようにしているのですが、その際によく上げられる事項の一つが空調に関することです。
就業時間中、主に女性社員からは、“寒いからもっと温度を上げてほしい”と、そして男性社員からは“もっと室温を下げてほしい”という、真逆の要望になることが多く、企業の総務部の方々は頭を悩ませているようです。
空調問題は一見、従業員同士がお互い譲り合えば解決することのように思いますが、実はそう簡単ではありません。
20歳~59歳の働く女性2,000名を対象に行った「ビジネスウーマンのオフィス環境に関する意識調査」(※1)によると、働く女性がストレスを生む特徴の第2位に“空調の設定が極端過ぎる”が上がっており、また空調の問題によって仕事の生産性が下がったり、自律神経失調症や、冷え性、めまい、立ちくらみなどの症状が出ることもあるのです。
そこで今回は、オフィス空調問題の解決のヒントをご紹介したいと思います。
●総務や管理部など、エアコンのリモコンを管理する担当者を決めて、誰でも触れる状態にしない。
→従業員の意見が集約しやすく、また従業員同士のトラブルを回避できます。
●通常の設定温度を決定した上で、温度変更は前後0.5度以内、一度変更したら2時間は変更なしなどの、“空調調整ルール”を決める
→温度変更の回数を減らすためです。極端な温度変更は身体に支障をきたします。
●空調の位置に応じて外勤と内勤の業務スペースを分ける、また、エアコンが効きやすいエリアや効きにくいエリア、暑くなりやすい座席と、冷えやすい座席などの特徴を考慮した配置にする
→性別だけでなく、業務内容によっても空調の希望は変わります。レイアウトによって最適なポジショニングを行うこともできます。
●温度差のムラを解消する方法としては、簡単に設置できる天吊のシーリングファンや床置きのファンの活用がある。
→上にたまりがちな暖房や、下に溜まりがちな冷房の空気を回して部屋全体の温度を均一に保つのに有効です。
●ひざ掛け、足元ヒーターの貸出、脱ぎ着しやすいオフィスファッションの提案などを行う
政府が推奨しているオフィスの最適室温は、夏は温度25~27℃・湿度50~60%、冬は温度18~20℃・湿度40~50%ですが、本当に重要なのは体感温度です。
最近では、オフィスにいる人の体感温度に応じて空調を調節するシステムが開発されており(※2)、「寒い」「快適」「暑い」などのボタン付きカードを使って「投票」し、その結果を集計して空調の温度を自動で調節できるのだそう、新入社員でも遠慮なく要望を出せるのが良いですね。
(※1)http://www.synth.co.jp/information/detail.php?id=185
(※2)https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ20I0V_Q7A920C1TJ2000/
それでは、最後の4つのオフィスデザイン事例をご紹介します。
来客の心を魅了するエントランス事例
受付までの廊下にブランディング模様をグラフィックシートにデザインして、照明を埋め込んで照らすことで、神秘的なエントランスに仕上がりました。空間に馴染むトーンのカラフルなガラス絵は、すべて別々絵柄なので歩く人を楽しませます。また、暖色系の照明が柔らかい雰囲気を演出しているので、落ち着いた空間になりますね。
異空間なエントランス事例
限られたスペースを活用して作ったエントランス空間は、床を大理石にすることで、オフィス空間との仕切りを作ることができます。
全体は白で統一された壁と、そこから浮かび上がる企業ロゴ、タッチパネルで近未来的な異空間を演出しています。奥のスペースが隠れるように設置された透明ガラスのパーテーションも、エントランスのイメージに合わせたデザインでお洒落です。
スタイリッシュなエントラス事例
ディープブルーのコーポレートカラーが良く映えるエントランスデザインです。
絨毯、フローリング、メタリック、ガラスと様々な素材を組み合わせることでスタイリッシュな空間に仕上がっています。天井の金網も個性的でかっこ良いですね。
全体的に直線でデザインされた空間と、それらを照明が照らすことで作り出される様々な陰影が、シャープな印象を作り出しています。
光の演出が魅力的なエントランス事例
こちらのエントランスは深海をテーマにデザインされています。
照明カバーに波型が彫り込まれているため、点灯することで壁面に渦巻いたように美しく影と光が映し出されます。水中イメージさせるスケルトンのイスも空間にマッチしていますね。
お気軽にご連絡下さい!
関連する記事を読む
関連する記事を読む