失敗しないオフィスレイアウトのコツと社員数別レイアウト事例3選
オフィスレイアウトをデザイン会社に依頼する際、多くの人はまずデザイン面の要望を伝えてしまいがちですが、働きやすいオフィスレイアウトにするには「前提条件」を漏れなく伝えることの方が大切です。
下記は、オフィスレイアウトを依頼する際の流れです。
1)前提条件を明確にする
前提条件とは、物件の平米数や従業員数、業務を行う上で必要となる設備など、オフィスをレイアウトする上で必ず考慮しなければならない事項のことです。
↓
2)希望条件を明確にする
希望事項とは、いわゆるデザイン的な部分のことです。
業務スペースは島型が良いか?対向型か?個人ブース型か?フリーアドレスか固定席か?さらに、ミーティングスペースを窓際に置きたい、入り口の近くに会議室を作りたいなどの要望を明文化しておきます。
↓
3)前提条件と希望条件をまとめてオフィスデザイン会社に提出する
ここからは、最も重要な工程である「前提条件」のチェックポイントと社員数が30名、50名、100名の場合のオフィスレイアウト事例を鳥瞰図で分かりやすくご紹介します。
オフィスレイアウトの要!明確にしておくべき前提条件とは?
まずは、明確にしておくべき前提条件のチェックポイントを解説します。
●物件の平米数
物件の形も確認する必要があります。場所によってはフロア内に柱があったり、デッドスペースがあったりする場合もあり、自由にレイアウトできない場所が隠れている可能性もあります。
●従業員数
今の従業員数だけでなく、これから増えたり減ったりすることも考慮して考えます。
●組織体制
部門の種類や数、それぞれの人数など詳細に明文化します。
●業務内容
チームで動くのか個人業務が中心なのか?あるいはその両方が考えられるのか?などを明文化します。
●必要な業務支援スペース
会議室、キッチン、休憩スペース、エントランス、資料スペース、ショールーム、ラボラトリーなどのことです。
●持ち込む什器
デスクやイスなども含めて、現状のオフィス家具を持ち込む場合はその種類や大きさを明確にしておきます。
●必要な収納
個人の収納、社内用の収納合わせて明確にしておきます。
●会議室に必要な設備
ホワイトボード、モニター、プロジェクター、TV・電話会議システムなどのことです。
●必要な電話・ネット回線
LANかwifiか、必要な回線数などのことです。
●マシンルーム(サーバー)
必要な広さ、空調の必要性、セキュリティなども明確にしておきます。
●セキュリティポリシー
ICカードの有無や監視カメラなどを明確にしておきます。
●ビルの仕様マニュアル(あれば)
ビルによっては、防犯設備など厳しいルールが定められている場合があります。
●会社のブランディングガイドライン(あれば)
本国・本社などから指定がある場合には事前にオフィスデザイン会社へ提出しておくことをオススメします。
社員数30名のオフィスレイアウト事例
平米数は80坪、全体的にオープンなレイアウトになっています。
余裕のある通路幅で、動きやすい導線を確保しています。
業務スペースは、島型の対向式レイアウトと背面式レイアウトのハイブリッドになっています。
背面式レイアウトの部分はL字の広いデスクを採用、座った時に目線が合わないローパーテーションを設置し程よいプライバシーを確保しています。
個室の打ち合わせルームもガラス素材で仕切ってオープンにしているのが特徴的です。完全個室の会議室も完備しているので必要に応じて使い分けられます。
窓側の収納棚は背の低いものを設置して自然光を塞がないレイアウト、明るい空間を維持できます。
社員数50名のオフィスレイアウト事例
平米数は151坪、パーソナルスペースとコミュニケーションスペースのめりはりがはっきりしているレイアウトです。
業務スペースは背面式のレイアウト、個室も完備しています。
業務スペースの中央にはリラクゼーションスペースを作って社員同士のコミュニケーションが活性化する仕掛けを作っています。
受付部分には、ショールームスペースもあります。
社員数100名のオフィスレイアウト事例
平米数は310坪、背面式で個のスペースをしっかり確保したレイアウトです。
これほどの人数になると、効率的に業務を進めるために、随所にOA機器を設置する必要があります。
また、通路のレイアウトにも工夫が必要です。
一般的に、壁に囲まれた通路で、人一人が通れる幅を確保するには90cm必要だと言われており、対面の人とすれ違えるようにするのであれば1600cmが必要、イスとイスの間を通るのであれば上記の幅に+90cm(45cm+45cm)が必要だと言われています。
窓側に役員室とフリースペースを並べて、リラックスできるコーナーを確保しています。
お気軽にご連絡下さい!
関連する記事を読む