2022年のオフィスデザイン潮流を大予想!
今回は新年最初の「仕事場創りのアイデア集」ということで、オフィスデザイン・オフィス移転・オフィスリフォームに関する2022年の潮流を弊社社長にインタビューしました!
昨年の振り返りと共に、今年の移転・リフォームにおいて押さえておくべきポイント、最近感じている変化、そしてこれからのオフィスの在り方などについてたっぷりと語ってもらいました。
“今年はオフィスを見直したり、移転・リフォームを検討したいな…”とお考えの方は、ぜひご参考にご覧ください!
Q:まずは2021年を振り返って、オフィスデザイン全体としてはどのような傾向が見られましたか?
昨年弊社では、50件のオフィス移転・改装プロジェクトを手掛けました。
新型コロナウイルスの影響もあって、オフィス縮小案件が増えるだろうと当初考えておりましたので、50件は予想より多い件数でした。
各プロジェクトの内容は多岐に渡っていますが、共通しているのは“今のオフィスを使いやすくしたい”というご要望で、コストを費やしたリフォームや拡大移転などが多かったです。
例えばある広告代理店のお客様は、人員拡大を見越して元々の2~3倍の広さのオフィスへ移転されたり、またあるゲーム開発会社のお客様は、500坪から900坪のオフィスへ拡大移転されたりしました。
ニュースや新聞では、新型コロナウイルスによる景気低迷などが不安視されていますが、企業の社会活動自体は実際そこまで落ち込んでいないのではないかな…というのが私の印象です。
Q:オフィスのレイアウトや内装については、どのような傾向が見られましたか?
オフィスのレイアウトや内装については「テレワーク」がキーワードになっていたと思います。
具体的に上げると、まず会議室に対する考え方の変化です。
以前は大会議室・中会議室・小会議室と広さの違う会議室を必要とされることが多く、その割合も、業務スペース:会議室が6:4ほどと、結構な広さを占めていたんです。
しかし昨年頃から、大会議室をなくし、4名~12名ほどの小・中会議室のみを希望されるお客様が増えました。
コロナ感染防止のため大人数で集まる会議を減らし、全社会議等はTV会議かレンタルスペースを利用されるのだそうです。
会議室が減ると、その分を個別ブースやコミュニケーションスペースにさけるので、オフィス全体のスペース効率は良くなります。
もう一つは、執務スペースの使い方の変化です。
座席数を減らしてでも、フリースペースや個別ブースを設置したいという要望が多かったです。窓際にカウンターテーブルを設置するのも人気でしたね。
テレワークなどで不便が多い分、執務スペースは、社員同士の交流や集中業務などに役立たせたいと考えられているようです。
また“オフィス全体が無機質過ぎるので、色味を入れたり照明を工夫するなどして温かい雰囲気にしたい”あるいは、“スターバックスやWeWORKのような居心地が良いオフィスにしたい”というお問い合わせも見られました。
Q:2022年のオフィスデザインについては、どのような傾向が予想されますか?
今のオフィスにないものを求める企業が増えるのではないかと思います。
それは、“デザイン性”であったり“遊び心”であったり“新しいスペース”であったり色々ですが、いずれにしても「社員にとって居心地の良い空間作り」というのが重要視されるようになるでしょう。
レイアウトを例にあげると、以前は自然光の入る窓際や展望の良いスペースなどは、社長室やマネージャー席にすることが多かったのですが、最近は、オフィスの中で一番いい場所は社員のための休憩スペースやフリースペースにされるケースがほとんどです。
また、初めてオフィスリフォームやオフィスリノベーションをされるという企業も増えると思います。
弊社でも、これまで一度もオフィスデザイン会社に依頼したことがないという、自社ビル企業や老舗企業からのお問い合わせが増えており、社員のためにオフィスをおしゃれにするのは贅沢なことではないという考え方がさらに広がっていくと思います。
Q:2022年におけるオフィスを移転・リフォームのポイントを教えてください。
今年は、オフィス移転のチャンスの年であると言えると思います。
おつきあいのある不動産会社によると、コロナの影響もあって今空き物件が増えており、普段は高くて検討しづらいような一等地でも、家賃が下がっていたりと比較的借りやすい状況なのだそうです。
また、フリーレント(家賃が無料になる)期間が6ヶ月~12ヶ月と通常より長くなるなど、特典も多いようです。
オフィス移転をするかしないかで迷っている企業は、ぜひ前向きに検討されることをおおすすめします。
※オフィスの不動産企業をお探しの方は、こちらの記事をご参考にご覧ください。
「オフィスデザイン会社だから知っている!信頼できる不動産仲介業社4選」
2つ目は、ペーパーレス化ですね。
今年1月から「電子帳簿保存法」という法律が執行となります。
これは、国税帳簿書類を紙ではなく電子データで保存できるよう定めた法律で、これまで多くの場所を取っていた書庫を無くすことができるようになります。
オフィスリフォームを検討中の企業は、書類の処分などを考えておかれるよよいと思います。
最後はやはりコロナ対策ですね。
感染予防やTV会議の音対策に役立つ個別ブースは、2022年も引き続きチェックアイテムだと思います。
人気なのは、お手頃で吸音パネルも搭載されているオカムラの「ドレープ」というシリーズです。
サイズがお手頃で色の組み合わせもカスタマイズできるので便利です。
完全個室を希望される場合には、オカムラやアイリスの「テレキューブ」もあります。
個別ブースは、一昨年から様々な種類のものが発売されており、選択肢はたくさんありますので、オフィスの広さや用途に合わせて選んでみてください。
※オカムラのドレープについては、こちらの記事でもご紹介しています。
「集中ブースにちょうどいいオカムラの『ドレープ』とは?」
また少し話が外れますが、今年のオカムラの新商品で「OC」というポータブルバッテリーが発売されます。こちらは持ち運びできる給電器なので、コンセントを探す必要がなくどこでもPC業務が可能になります。また電気工事のコスト削減にも繋がりますのでぜひチェックしてみてください。
Q:最後に、これからのオフィスの在り方についてお考えをお聞かせください。
これからオフィスは、役割・デザイン共に次々変化していくような時代になると予想されます。
なぜなら、企業の事業形態・出勤ルール、働く人のワーキングスタイルといった、オフィスを取り巻く環境そのものが今どんどん変化しているからです。
弊社はリピートのお客様が多いのですが、2回目の移転・リフォーム時には、事業内容そのものが1回目の時と変わっているということも増えました。
また一度フルリノベーションしたオフィスを2年足らずで手放し、100%リモートに切り替えられたお客様もいらっしゃいます。
特にベンチャー企業においては、元々3年単位で事業・移転計画を立てていることが多く、動きやすいレイアウト・内装・家具選びを希望されることも多いです。
また働く場所についても、自宅やカフェなど様々な選択肢が可能な状況の中で、オフィスをどのように使うかはその時々によって変わるでしょうし、コワーキングスペースなどを契約する企業も増えるのではないかと思います。
さらに社員側の労働に対する考え方も変わってきました。
家族の事情もあって地方でのリモート勤務を望む人や、ライフワークバランスなどを考えて、社員としてではなく個人事業主やパートナーとして雇用契約を結ぶ人も増えています。
多様性の時代の中で、オフィスもこれまでのように拡大という一方向ではなく、拡大したり縮小したり形式が変わったりと、企業のその時の状況に合わせて変化できる柔軟性やフットワークの軽さなどが求められるようになるのではないかと思います。
弊社自身も、時代の潮流に乗って革新的なオフィスデザインを生み出していく一方で、これまで培ってきた働きやすい仕事場創りの基本は忘れずに、今後もお客様にとってベストなオフィスをご提案してまいりたいと考えております。
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