オフィスデザイン会社の特長と選び方
オフィスデザイン会社の特徴を7つのタイプに分けて解説
オフィスデザイン会社は、大きく7つのタイプに分けることができます。
●レイアウト・内装に強みを持つオフィスデザイン会社(中小企業向け)
こちらは、オフィスデザインをメイン事業としている会社です。
多くの場合、設計を行うデザイナーが、お客様対応から実際のご提案まで一括で対応しています。
主に、50坪~100坪程度のオフィスを得意としており、全体のデザインはもちろんのこと、施工から引っ越しまでワンストップで対応するため安心感があります。
始めてオフィスデザイン会社に依頼される企業や、どのようなオフィスデザインにするべきかイメージが固まっていない企業などにオススメです。
●レイアウト・内装に強みを持つオフィスデザイン会社(大企業向け)
こちらもオフィスデザインをメイン事業としてしている会社ですが、会社そのものが大手であったり、大手不動産会社のグループ会社であったりします。
大企業のオフィスデザインを得意としており、営業・設計(デザイナ-)・プロジェクトマネージャー・現場管理と担当が分かれ、チームで対応しています。
多数の人間が関わるのでそれなりにコストはかかりますが、大規模なオフィス移転・リフォームでも安心感とスピード感を持って進めることができます。
●プロジェクトマネジメントを強みとするオフィスデザインコンサルティング会社
こちらは、オフィスの移転・リフォームプロジェクトのマネジメントを専門に請け負っている会社です。
依頼主の要望をヒアリングした上で、デザイン会社の選定やコンペの仕切り、施工会社の選定、竣工後のチェックなど、必要な事項をアドバイス・サポートすると共に、それらが滞りなく進むようにコンサルティングしていきます。
1,500坪以上の大規模オフィスや外資系企業を中心に活用されています。
●施工+オフィスデザインの依頼のみ請け負っている会社
こちらは、施工+オフィスデザインの依頼のみに対応している会社です。
反対に、オフィスデザインのみの依頼は受けていません。
住友不動産や森ビルといった大手オフィスビルの場合、施工(B工事)はビル指定業者しか対応できない場合もありますので、依頼する際には入居前あるいは依頼前にビル管理会社へ確認するようにしましょう。
●大手オフィス家具メーカーが行っているオフィスデザイン事業
こちらは、メイン事業は自社で製造しているオフィス家具の販売でありながら、同時にレイアウトや内装サービスも提供している会社です。
大企業や支店が多数ある企業の実施事例が多く、目安としては150坪以上の広さやオフィス家具だけで3,000万円以上かけるケースが対象となります。
レイアウトや内装は、自社製品を中心とした提案が基本となりますが、場合によっては海外のデザイナーズブランド家具など組み込む場合もあるようです。
オフィス家具のブランドを統一したい、あるいは好きなメーカーが決まっているという企業におすすめです。
●お手頃価格の家具メーカーが行っているオフィスデザイン事業
こちらも、家具販売とオフィスデザインを一緒に提案している会社ですが、上記との違いは、製造しているオフィス家具がリーズナブルであることです。
また、レイアウトや内装に組み込まれるオフィス家具は、自社製品の場合もあれば、他社製品と組み合わせることもあるようです。
短期で移転・改装を検討している企業や、ベンチャー企業におすすめです。
ただ、レイアウトや内装については、会社によってクオリティに差があるため注意が必要です。
●中古家具販売会社が行っているオフィスデザイン事業
こちらは、中古の家具販売がメイン事業でありながら、一緒にオフィスの内装も提案している会社です。
販売している家具は、コクヨ・オカムラといった国内の一流メーカーから、カッシーナやハーマンミラーなど海外のデザイナーズ家具まで様々です。
全体的なコストを抑えながらもデザイン性のあるオフィス家具を導入したいと考える企業を中心に需要が高まってきています。
その他、最近では一般家庭向けのハウスメーカーがオフィスリフォーム事業を開始したり、OA機器メーカーがお客様にオフィス家具を販売したりするケースもあります。
オフィスデザイン会社の賢い選び方
ここからは具体的なオフィスデザイン会社選びのステップを解説していきます。
①オフィスデザイン会社に求める要素を棚卸しする
まずは、オフィスデザイン会社に求める要素をピックアップします。
要素とは、「デザイン力」「コスト」「対応力」「安心感」などです。分かりやすいようにキーワードで出していきましょう。
②オフィスデザイン会社を探す
次にオフィスデザイン会社をリストアップしていきます。
<探し方の例>
・Web検索
・紹介(不動産会社、グループ会社、同じビルに入っている会社など)
・比較サイト
③複数のオフィスデザイン会社へお問い合わせする
リストアップしたオフィスデザイン会社の中で、①で設定した要素を網羅したところへ実際にお問い合わせしてみましょう。
その際、全社に同じ内容で問い合わせると比較しやすいです。
また、お問い合わせした後の返信や対応力なども選定のポイントとなるのでチェックしましょう。
④オフィスデザイン会社数社に提案を依頼する(コンペ)
②でお問い合わせした企業の中から条件の合う企業へデザイン提案を依頼します。
コンペは社数が多いと対応が大変な上選定も難しくなるため、3社程度がオススメです。
オペレーションを効率的するためにも、提案依頼書(RFP)を作成しましょう。
※提案依頼書(RFP)の作成方法については、こちらの記事で解説しています。
⑤実際に依頼するオフィスデザイン会社1社を選定する
コンペに参加したオフィスデザイン会社の中で、実際に依頼する1社を選定します。
プレゼンの良し悪しや知名度だけでなく、それまでの対応や丁寧さなども考慮すると共に、自社のニーズや価値観に合うかといった視点を持つことが大切です。
オフィスデザイン会社を選ぶ際の3つのポイント
ここからは、失敗しないオフィスデザイン会社選択のポイントを解説します。
●会社の特徴を公式サイトでチェックする
最近は、これまで手掛けてきたオフィスデザインの事例や、強み、得意とする分野などを公式サイトで公開していることが多いので、事前にチェックしてみましょう。
中には、記事やブログを定期的に更新している会社も多く、それらの内容を通じてその会社のスタンスや考え方などを知ることも可能です。
●依頼後に関わる担当者・チームを確認しておく
オフィスデザイン会社の中には、最初に対応する営業担当者と依頼後の担当者が変わったり、営業・デザイン・プロジェクトマネージャー・現場管理と役割が分かれておりチームで担当する場合もあります。
オフィスの移転・リフォームにおいては、依頼後の対応が重要となるため、事前に依頼後の流れや関わる担当者などを確認しておくのが良いでしょう。
●オフィスデザイン会社に依頼しなくても良い場合も…
オフィスの広さが限られている場合や、すでにデザイン案がある企業など、オフィスデザイン会社に依頼する必要のない場合もあります。
特にすでにデザイン案がある企業は、工務店へデザインを持ち込んで依頼する方がコストが抑えられます。
下記の記事では、オフィスデザイン会社に依頼せず自力でオフィスレイアウトを変更する方法をご紹介しています。
「コストをかけずに自社で完結!オフィスレイアウトを変更する方法」
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