増床スペースの特性を活かしてリフォームしたオフィスデザイン事例
今回ご紹介するのは、外資系広告会社様のオフィスデザイン事例です。
こちらのお客様は、これまで3回オフィスデザインを担当させて頂いているのですが、こちらは2回目のプロジェクトとなります。増員に伴うオフィス増床と改装を行いました。
●1回目のオフィスデザイン事例はこちら:オフィスらしくないオフィス
●3回目のオフィスデザイン事例はこちら:壁に描かれたグラフィックデザインがおしゃれ!開放感溢れるワンフロアオフィス
元々デザイン性の高いオフィスであったため、現状のデザインを引継ぎつつ、新しいアイデアスポットを作りました。
弊社の提案とお客様で製作して頂いたグラフィックがマッチし、遊び心とアイデアのあふれ出すオフィスになりました。
オフィスフロアの増床を検討中の方にぜひご覧頂きたいオフィスデザイン事例です。
ブリックタイルがおしゃれなエントランスに自転車ラックを新設
自転車通勤者のための便利なラックを取り付けた実用的かつ洗練されたエントランス空間
エントランスは以前の状態を残しつつ、新しく自転車通勤の方用にラックを取付けました。
遊び心あふれる素材感が彩るモノトーンエントランス
プロフェーロ様のマークが個性的なユニーク。アイデアが彩るモノトーンエントランス
こちらは、旧エントランスです。
週末の工事で効率的に完成。スタイリッシュな業務スペース
週末に工事して、平日は通常業務。効率的な工事スケジュールを実現
今回は、借りオフィスに移動せず、同じ場所で業務を続けながら増床工事を行いました。
業務スペースについては、週末の間にまとめて工事を行うというスケジュールで進めました。
デザイン性と機能性を兼ね備えた新しいフロア
2フロアに広がり成長に応じてデザイン性と機能性を兼ね備えた快適な作業環境に
増員に伴う増床ということで、10名程の社員数が30名になり、オフィスも1フロアから2フロアに広がりました。
業務フロアを広くし、元々同じフロアにあった会議室を新しいフロアへと移動させました。
雲型を残しつつガラスを縮めたり、異なる色の床の間にデザイン性のある目地を入れて工夫しています。
グラフィックデザインで、印象的な会議室エントランスに
メインエントランスとは異なる、スタイリッシュなデザインが魅力の会議室エントランス
増床した会議室フロアのエントランスは、お客様がグラフィックのデザイン・製作をして下さいました。
メインエントランスのれんが作りとはまた違った雰囲気のスタイリッシュなデザインになっています。
増床したフロアは明るく開放的なホワイトカラーベースの空間に
2つの会議室は大会議室としても利用できるようスライディングウォールを設置
増床したフロアも、業務フロアの雰囲気をそのままに、ホワイトカラーベースの空間になっています。
スケルトンの天井も、業務フロアと統一させてストレージの雰囲気をもたせました。
2つの会議室はスライディングウォールで仕切られており、大会議室としても利用できます。
窓も二面性になっているので、自然光が入って明るい空間です。
モダンなコンクリートにウッドの温かみが映える
会議室はスタイリッシュなコンクリートに温かみのあるウッディなドアとイスがアクセント
どちらの空間も基本的にはコンクリートの無機質でスタイリッシュなデザインなのですが、その中で、ドアとイスだけウッディな素材をポイントで取り入れられてコントラストを楽しめるようにしました。
雲型ホワイトボードで会議室に柔らかな雰囲気
会議室のガラス面は雲型ホワイトボードになっているので、自由なアイデア発想が可能に
各会議室の雲型はオフィス同様ホワイトボードになっています。
デットスペースを生かしたクリエイティブなリラックス空間
天井の低さを利用した「こもりスペース」でクリエイティブなリラックス空間を
増床したフロアはビルの最上階という事もあり、天井が中心に向かって低い作りとなっていました。
デットスペースを有効に活用する為、造作の天板を取り付けて「こもりスペース」をつくりました。
和のくつろぎが広がる、斜め天井のお座敷スペース
天井の低いスペースでも、和の空間に変身。落ち着く和室を実現
天井が斜めに、そして低くなっているスペースでも、お座敷スペースにすることで上手に活用することができます。
低い天井でも空間を活用したリラックスできる和の空間
天井の低さを生かした和室スペースでくつろぎの時間を
低い天井が落ち着く和室の入口暖簾(のれん)もお客様に製作して頂いたものです。
今回のような同じオフィスビル内でのフロア増床については、メリット・デメリットを認識した上で、長期的な視点での検討が必要となります。
まずメリットについては、
・移転よりコストセーブできる
・ビルとの信頼関係があるので借りやすい
・家賃のボリュームディスカウントなどの金額交渉が可能な場合もある。
・フロアの空き状況などを最速で知ることができる。
・ビルの改装ルールなどを熟知した上で工事を進められる
デメリットについては、
・トイレ、給湯スペース、コピースペース等スペースが2箇所出来る為、スペースの有効活用ができない要素がある。
・フロアが分かれることで社員同士のコミュニケーションが希薄になる可能性がある
・フロアが分かれることで、社員間で居場所を把握できなくなる可能性がある。
・フロアの広さを選べないため、広すぎるOR狭すぎる可能性がある。
例えば今回のように、増員人数が小規模な場合や新しいフロアに会議室や休憩スペースをまとめるといったレイアウト計画がある際には、増床がオススメかと思います。
また、今後数年以内に大規模なオフィス移転を計画しているものの、すでに社員数が増えて今のオフィスには入り切らず、一時的にスペースが必要となるといった場合にも同じオフィスビルでのフロア増床は便利な方法だと思います。
一方、増員人数が多い場合や、新しいリフレッシュスペースや会議室などを増設して大々的にオフィスを拡大するといった場合には、増床するよりも広いオフィスビルへ移転した方が効率的である場合が多いです。
弊社にご相談いただくお客様の中には、移転より増床の方が低コストなのではないかと考えられる方も多いのですが、実際にはそうならないこともあります。また返って高くつく可能性もあります。
実際に、増床したいとのご相談をいただき、ご要望を元にお見積りをお出しするのですが、かかる予算が変わらないということで結果的に移転を選択される方も多いです。
また、増床を選択したもののすぐに人が入らなくなり、すぐに移転されることになったというお客様も多くいらっしゃいます。
今増床を検討されている方は、今後の事業計画や人員計画を元に、増床と移転の場合のお見積りを比較した上でご決断されることをオススメ致します。
- お客様
- MullenLowe Profero(マレンロウ・プロフェーロ株式会社)
- 業種
- 総合広告代理店、情報、通信
- 工事範囲
- 内装工事・間仕切り工事・家具工事・電気工事・防災工事
- 坪数
- 3F改装:40坪 6F増床:22坪
- 設計打合せ
- 6ヶ月
- 工事期間
- 3ヶ月
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