多目的ルームを中心に伝統と革新を表現したオフィスデザイン事例
今回ご紹介するのは、メディアプランニングやクリエイティブなど、企業の広告・宣伝を幅広くサポートされているお客様のオフィスデザイン事例です。
築40年を超える自社ビルをリフォームされるということで、今回は1階のエントランス、多目的ルーム、小会議室、応接室、キッチン、女子更衣室、執務室などをリニューアルしました。
デザインのテーマは「ミッドセンチュリー&モダン」
時の流れと共に味わいある色と質感に変化する“黒皮鉄”素材や、海外発のおしゃれなデザイナーズ家具などを組み合わせることで、老舗広告代理店としての伝統の中にもナチュラルモダンを感じさせるような素敵な空間にまとまりました。
“社内会議、撮影や市場調査、社員同士の交流や休憩など、様々な用途で利用できる多目的ルームをオフィスに作りたい”とお考えの方に、ぜひご参考にしていただきたいオフィスデザイン事例です。
ナチュラルモダンな雰囲気のエントランス
ミッドセンチュリー&モダンを感じさせるホテルライクなエントランス
ナチュラル床にモノクロ家具がアクセントのオフィス空間
ナチュラル床にモノクロ家具がアクセントの多目的に使えるオフィス空間デザイン
こちらは多目的ルームです。
以前は、社員の方のための食堂として使用されていた場所だったのですが、全面リフォームすることで多目的ルームとして生まれ変わりました。
今は、ほぼ社員全員が集合する会議や中小規模の打ち合わせに使用されている他、お昼休憩や社員同士の交流の場、市場調査のためのグループインタビューやクライアント様関連の撮影やオーディション会場として、幅広く活用されてます。
収容人数は約50名ほどです。
レイアウトは用途に応じて都度変わるのですが、基本セッティングは崩れないよう、テーブル・イスの設置方法や配色の組み合わせ、照明の傾きなどをすべてマニュアル化し社内で共有することで、整然とした状態を維持できるよう工夫されているそうです
スケルトンの天井で明るく開放感のある多目的ルーム
スケルトンの天井と白味のある木目の床で広く開放感のある多目的ルーム
多目的ルームの天井は、スケルトンにすることでより広く開放感が出るようにしました。
また、元々自然光が入りづらい部屋であったため、床の木目は白味のあるものを採用、照明も数を多めに取り付けることで明るい雰囲気になるよう工夫しました。
各所に取り付けたスポットライトは、撮影時の照明としても役立っているそうです。
フィッシュボーンチェアが印象的な多目的ルーム
「OKAMURA」のデスクと"フィッシュボーンチェア"を組み合わせた多目的ルーム
今回のオフィス家具は、お客様のグループ会社“株式会社ソルティアーツ(※)”が取り扱っているデザイナーズ家具と、弊社からご提案させて頂いた国内メーカーの家具を組み合わせてコーディネートしました。
こちらの多目的ルームでは、イスを“フィッシュボーンチェア”に、デスクはOKAMURAのアイテムを組み合わせています。
時計が特徴的な多目的ルーム
時計が素敵な存在感。空間のポイントになる“ジョージ・ネルソン スピンドルクロック”の時計
多目的ルームに設置しているこちらの時計は、“ジョージ・ネルソン スピンドルクロック”のリプロダクトです。空間のポイントとして素敵な存在感を放ってます。
広いレイアウトが役に立つトイレ
広々としたレイアウトが使いやすい多目的ルームのトイレ
こちらは、多目的ルーム内に設置されているトイレです。
レイアウト設計時は、“もう少しこじんまりしたスペースでも良いのでは…?”というご意見もあったのですが、実際に使用してみると、応接室に迎えるお客様や女性社員のパウダールームとして、また撮影時の準備場所として使いやすく、結果的にはこの広さが適正だったそうです。
落ち着いたおしゃれ空間の応接室
おしゃれなデザイナーズ家具をふんだんに使った落ち着いた雰囲気の応接室
こちらは応接室です。
デザイナーズ家具をふんだんに使った部屋は、多目的ルームとはまた雰囲気の違う、落ち着いたおしゃれ空間にまとまっています。
多目的ルームから応接室までの導線にはあえて仕切りや通路を作っておらず、オープンなレイアウトになっています。
このようなレイアウトは、お客様にとってはチャレンジングな試みなのですが、GoogleやFacebookの米国オフィスを訪問された際、壁のらくがきや社員向けカフェテリアなどを外部関係者にもオープンにしている開放感と狙いに感銘を受けて、ぜひ自社でも取り入れてみたい…と考えられたそうです。
白のソファーがシックでおしゃれな応接室
白のソファーで応接室をシックでリラックスした雰囲気に
こちらの応接室は、デザイナーズ家具のショールームのようにもなっています。
コーディネートしているオフィス家具の一部をご紹介しますと…
“ル・コルビジェ LC3 グランコンフォート(ソファ)”
“ミース・ファン・デル・ローエ バルセロナ(コーヒーテーブル)”
“ジョージ・ネルソン ステアリングホイールクロック(時計)”そして、
“カスティリオーニ兄弟 アルコランプ”←TVドラマでも度々使用されています。
ソファは元々、シックな空間を演出する黒でご提案させていただいていたのですが、より華やかでリラックスした雰囲気を持たせたいとのご要望で白に変更しました。
またセンターテーブルは、元々もう少し低めものをご提案していたのですが、PCや資料をテーブルに置いて、作業しやすい高さにされたいとのことで、採用アイテムを調整しています。
時計がポイントの応接室
デザイン性の高い時計がポイントの応接室
多目的ルーム同様、時計が空間のポイントになっています。
デザイン性の高いアイテムや装飾を一つ取り入れるだけでも、部屋の雰囲気はぐっとおしゃれになります。
ベンチが設置されている女子更衣室
体調が優れない時などに横になって寝られるベンチが設置されている女子更衣室
こちらは女子更衣室です。
中心には、体調の優れない時などに横になって寝られるバルセロナベンチが設置されています。
ロッカーはOKAMURAのものを採用しています。
重厚な雰囲気のエントランス
企業版に黒皮鉄を使用した重厚な雰囲気のエントランス
こちらはエントランスです。
企業版には、冒頭でご紹介した“黒皮鉄”を採用しています。
黒皮鉄とは、表面が黒皮という黒い皮膜で覆われた鉄材の一つです。この色味は、塗装ではなく鉄を成形する過程で自然に発生するものなので、時間が経つ毎に変わってくる独特の風合いを楽しめます。
上質でモダンな雰囲気のエントランス
レンガ調の壁タイルとロゴが自然に馴染み上質でモダンな雰囲気のエントランス
エントランスは、外に立っているゲートマストの雰囲気に合わせてデザインにしました。
背景の黒からが浮かび上がる、MUSASHINOの白文字が光り輝きます。
また、MUSASHINOの企業ロゴの上品なフォントが、黒皮鉄の重厚な質感ともマッチしています。
既存のレンガ調の壁タイルとも自然に馴染み、歴史を感じつつも上質でモダンな雰囲気のエントランスにまとまりました。
お客様は1930年に設立した老舗の広告会社なのですが、長年運営していた社員食堂がその役割を終えたことを機にオフィスをリフォームされました。
弊社のDMをたまたま良いタイミングで目にされたことがきっかけでお問い合わせを頂きました。
当初は、数社様がデザインの提案をされていたのですが、 “ワークさんのご提案にはコンセプトワークがあり、他社よりデザイン性と使い勝手に優れていた”と、弊社をお選び頂いたこと、大変嬉しく思います。
今後は上層階も順次リフォームを進めていかれるとのお話でしたので、その際にもぜひコンセプトワーク溢れるご提案をさせていただきたく思います!
(*)今回採用させて頂いたリプロダクトのインポート家具は、その他の製品も合わせて下記のサイトで詳しくご紹介しています。
●U-designer’s(ユーデザイナーズ):https://www.u-designers.com/
また、ご要望に合わせて弊社からご紹介させていただくことも可能ですので、ご興味のある製品がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
- お客様
- 株式会社ムサシノ広告社
- 業種
- 総合広告代理店
- 工事範囲
- エントランス・多目的スペース・女子更衣室・応接室・トイレ・キッチン、執務室
- 坪数
- 60坪
- 設計打合せ
- 1ヶ月
- 工事期間
- 4ヶ月
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