特殊な床工事でオリジナルドアを創作したオフィスデザイン事例
今回ご紹介するのは、オーラルケア商品を中心に製造、研究及び販売を手掛けるお客様のオフィスデザイン事例です。
エントランスとリフレッシュスペースをデザインさせて頂きました。
エントランスは、企業ロゴを施しているパネルがドアのように開閉できる仕組みにするべく、特殊な床工事を行いました。全体的には、コーポレート・アイデンティティをイメージさせる透明感のあるデザインにまとめました。
一方リフレッシュスペースは、メリハリのあるオレンジを基調としたポップでおしゃれなデザインを施しました。
“賃貸オフィスの床工事ってどこまで自由にできるのかな?”とお悩みの方にぜひご覧頂きたいオフィスデザイン事例です。
清潔感と重厚感が両立する社名ロゴがメインのエントランス
重厚感あるステンレスサインと透明感あるカラーガラスがスタイリッシュなエントランス
こちらはエントランスです。
正面の社名ロゴは重厚感のあるステンレスサインになっています。
背面は光沢のある“カラーガラス”を使いました。
カラーガラスというのは二層式の壁で、色味の塗装がクリアガラスの裏に塗ってある仕組みになっています。
背面の色味によって表情を変えられるのが特長です。今回の事例では、清潔感のあるホワイトをセレクトしました。
カラーガラスは、表面に貼られるクリアガラスがの効果で、空間に透明感のある色味と質感を演出することができるアイテムです。
内側から光る、おしゃれなBOXは展示会でも活躍
お客様ご自身で購入されたBOXがスタイリッシュに商品を引き立てる
右奥に設置しているBOXはお客様ご自身で購入されたもので、海外から輸入されたアイテムとのことです。棚の中に照明が内蔵されており、内側から光ります。
中は空洞なので商品を飾れる仕組みになっています。
こちらは、展示会の際に商品を置く棚としても使用されているそうです。
スペースを有効活用!大きな荷物も安心の折りたたみ式パネル
大荷物でも安心。可動式パネルはスムーズな搬入が可能だけでなくドアの役割も担う
通路幅を有効に利用する為、正面のパネルを可動式にして大きな荷物の搬入時に折りたためる仕様にしました。エントランスから執務室を結ぶドアの役割も果たしています。
このような仕掛けを作る場合必要となるのが“フロアヒンジ”の設置床工事です。
フロアヒンジとはドアの荷重を支える装置のことで、側面の軸を床に埋め込んでいます。
今回のようなドアを作る際に必要となる床工事です。
フロアヒンジの設置床工事を行う際に、必ず確認しなければならないのがフロアの床の仕組みです。
最近のオフィスに多い“OAフロア”と呼ばれる二重床であれば、ほぼ問題なく床工事が進められるのですが、OAフロアでない場合、コンクリートの床に穴を開けてフロアヒンジを埋め込むという特殊な床工事が必要なため、ビル側への確認が必要となります。
今回は、OAフロアではないオフィスビルであったため、ビル側に許可を取り、フロアヒンジを埋め込む深さなどを相談しながら床工事を進めました。
オレンジカラーが元気を与えるリフレッシュルーム
リフレッシュルームは、社員の気分転換を目的に業務スペースとは雰囲気の違うデザインに
こちらはリフレッシュルームです。
エントランスのデザイン&工事の後、しばらく経ってから追加のご依頼を頂きました。
“社員が気分転換できるような、業務スペースとは雰囲気の違うデザインにしたい”とのご要望をお客様から頂きました。
弊社からは、オレンジを基調としたデザインとグリーンを基調としたデザインの2種類をご提案させて頂いたのですが、エネルギーを感じられる色味を気に入っていただき、オレンジに決定しました。エントランスのホワイトとのコントラストも良いですね。
ポップなフォルムの家具がおしゃれなリフレッシュルーム
開けた窓からの景色を眺めながらくつろげるカウンター席はリラックス空間を演出
家具はお客様ご自身でセレクトされました。丸みのあるフォルムがかわいい、ポップなデザインのテーブル&チェアです。
窓からの景色が開けていたので、カウンター席も作りました。
ダークトーンの木目調の家具で統一した雰囲気のある空間
間接照明が優しく雰囲気のある空間を演出する、落ち着きあるキッチン
壁面には製作キッチンを取付ました。
反対面に洗面所があり、そこから配水管を繋いで造作しました。
家具は、全体の色のバランスを考え、ダークトーンの木目調のものをセレクトしています。
吊り棚の上下に間接照明を入れて雰囲気のある空間に仕上げています。
オレンジの壁と白いソファが印象的なリフレッシュルーム
ポップで可愛らしさもありながらスタイリッシュな雰囲気を持つ快適なくつろぎ空間
窓と鏡で明るさも抜群のリフレッシュルーム
空間を広く魅せるガラス&鏡、そして快適なソファは様々な用途に対応可能
様々な利用のシュチュエーションを考えたソファ配置や、一部ガラスや鏡を使うことでスペースを広く見せる工夫をしています。
今回のオフィスデザインにおいて最も特徴的なのは、エントランスのフロアヒンジの床工事です。
フロアヒンジは、ドアを固定するだけでなく、ドアの閉じるスピードを調整したり、ドアの開き角度や閉じ角度を調整したりできる機能を持ったタイプのものもあります。
また、ドアの素材や床面の素材に対応した製品や、床面が水没しても浸水しない防水型のフロアヒンジなどもあり、必要に応じて種類を選ぶことができます。
ただ、注意しなければならないのが元々の床の構造です。
オフィスビルの中には、大掛かりな床工事を許可していないところもあります。また、ビル側とは相談可能でも、その床工事自体を引き受けていないオフィスデザイン会社や施工会社もあります。
今回のお客様も、他のオフィスデザイン関連会社に一度ご相談されたそうなのですが、対応を断られてしまったそうです。
床工事が必要なオフィスデザインを検討される際には、ビルの改装ルールや施工側の対応可否などをしっかり確認した上で進める必要があります。
- お客様
- 株式会社サンギ
- 業種
- ・オーラルケア製品の開発・製造・販売 ・健康飲料および、アパタイト系食品添加物の開発・製造・販売 ・抗菌剤をはじめ、各種特殊ハイドロキシアパタイトや化学品の 開発・製造・販売
- 工事範囲
- 内装工事・間仕切り工事・家具工事・電気工事・サイン工事
- 坪数
- エントランス6坪 リフレッシュスペース12坪
- 設計打合せ
- エントランス2ヶ月 リフレッシュスペース2ヶ月
- 工事期間
- エントランス1週間 リフレッシュスペース2週間
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